「30代になってから簿記の勉強なんて、もう遅いんじゃないか...」
「簿記3級だけで本当に転職できるの?」
「未経験から経理職に就くことは可能なの?」
このような悩みを抱えていませんか?
実は、30代からの簿記3級取得は決して遅くなく、むしろ社会人経験を積んだ今だからこそ、その価値を最大限に活かせる可能性があります。
本記事では、30代で簿記3級を目指す方に向けて、そのメリットや効率的な勉強法、資格取得後のキャリアパスまで、すべてをわかりやすく解説します。
30代が簿記3級を目指す理由とメリット
社会人経験があるからこそ価値がある
30代になってから資格を取っても遅い、と思っている方もいらっしゃると思います。ですがそれは違うのです。
30代になると、ビジネスの基礎知識や社会経験が20代と比べて格段に増えています。20代の時よりも学んだ簿記の知識をすぐに実践的に活かすことができるのが大きな強みになります。
7つの具体的なメリット
30代で簿記3級を取得するメリットはたくさんあります。
- 仕事の幅が広がる: 経理や財務関連の知識は、多くの業界・職種で求められるスキルです。
- 収入アップのチャンス: 簿記の知識は経理職での転職や昇進に直結し、年収アップの可能性があります。
- ビジネス全体の理解度向上: 会社の数字の流れを理解することで、ビジネス全体の理解度が深まります。
- 自分の資産管理にも役立つ: 簿記の知識は個人の資産管理やお金の流れを理解するのにも役立ちます。
- 短期間で取得可能: 平均的な勉強時間は80〜100時間程度です。働きながら、スキマ時間での学習で十分取得可能です。
- 試験のハードルが低い: CBT方式の導入により、ほぼ毎日試験を受けることができ、合格率も40%前後と比較的高いです。
- 自己成長の実感: 30代になって新しいスキルを身につけることは、大きな自信につながります。
簿記3級は転職・就職に本当に役立つのか?
「簿記3級だけで本当に転職できるの?」という疑問を持つ方は多いでしょう。
結論から言えば、簿記3級は転職に有利に働きます。しかし、それだけでなく、効果的なアピール方法が重要です。
転職市場での評価
簿記3級を取得することは、転職においてある程度の有利さをもたらします。特に、会計や経理を専門とする職種や、ビジネス全般での役職においては、基本的な簿記知識が求められることが多いからです。
転職エージェントによると、3級は以下のようなポイントで評価されています:
- 基本的な会計知識があることの証明
- 学習意欲や向上心の高さの証明
- 数字に対する抵抗感の低さ
ただし、簿記3級は「入門レベル」の資格であるため、それだけで高い評価を得るのは難しいことも事実です。
転職を成功させるためには、簿記の知識をどう実務に活かせるかをアピールすることが重要です。自分の強みをうまくアピールするために、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
実務経験なしの場合
実務経験がない場合でも、簿記3級を取得していることで「会計の基礎知識がある」という点は評価されます。
特に、会計事務所などでは未経験者の採用も積極的に行っているケースが多いです。
公認会計士・税理士の藤沼氏は
「簿記3級・実務経験なしでも、就職することは可能です。ただし、就職するにはコツが必要であり、求人サイトから応募するとほぼ書類で落とされる」
引用:https://a-agent.co.jp/tax/bookkeeping-grade3-no-experience/
と指摘しています。
専門の転職エージェントを活用することで、内定率を上げることができます。
簿記3級で狙える4つの職種
簿記3級を取得すると、以下の職種で特に評価されやすく、未経験でも採用される可能性が高まります。
会計事務所
- 求人数: 多い(全体の約79%)
- 年収: 約400万円
- 残業: 中程度
- 就職難易度: 低い
- 特徴:
- 簿記の基礎知識が直接活かせる
- 慢性的な人手不足で未経験者の採用に積極的
- 税法スキルを習得できる
- 12月から3月が繁忙期
会計事務所は簿記3級取得者にとって最も入りやすい職場です。「仕訳の記帳代行」を中心に、簿記の知識を直接活かせる業務が中心となります。
経理職
- 求人数: 少なめ(全体の約14%)
- 年収: 約400万円
- 残業: 少ない
- 就職難易度: 高い
- 特徴:
- 安定した働き方
- 仕訳入力が主な業務
- 人気が高く競争率も高い
経理職は働き方が安定していることから人気が高く、簿記3級だけでは競争が厳しい場合があります。ただし、将来的なキャリアを考えると、最も王道の選択肢と言えるでしょう。
税務会計コンサル
- 求人数: 非常に少ない(全体の約3%)
- 年収: 約450万円
- 残業: 多い
- 就職難易度: 高い
- 特徴:
- やりがいがある仕事
- 決算書作成や分析を行う
- 退職後の選択肢が限られる場合も
コンサルは年収が高めですが、業務の幅が広く専門性が分散するため、未経験者には少々ハードルが高い職種です。
監査法人(監査アシスタント)
- 求人数: 少ない(全体の約4%)
- 年収: 約450万円
- 残業: 少ない
- 就職難易度: 中程度
- 特徴:
- 勤務条件が良い
- 知名度が低く応募者が少ない「穴場」
- 安定した職場環境
監査法人での監査アシスタントは、知名度が低いため競争率が低く、条件の良い「穴場」の職種と言えます。
簿記3級を活かした転職には転職エージェントがおすすめ!
簿記3級を活かした転職にはいくつかのコツがあります。いきなり転職サイトで応募しても成功させるのは難しいでしょう。
こういう時は専門の転職エージェントを活用するのが近道です。
特に、簿記3級の知識を活かして転職を考えている方にはバックオフィス業務特化型の「バックアップキャリア」がおすすめです。

お勧めする理由は以下のとおりです。
- バックオフィス特化型サービス:経理・総務・人事など、簿記3級が活きる職種に特化
- 手厚いサポート体制:マンツーマンで納得いくまでサポート、入社後の定着率93.5%
- 長期的キャリア設計:10年、20年先を見据えたキャリアプランを提案
- 未経験からのチャレンジ支援:異業種・異職種へのキャリアチェンジを積極サポート
- 厳選された求人紹介:ブラック企業排除、適性に合った企業のみを紹介
簿記3級は「数字に強い人材」としてのアピールポイントになり、様々な職種で活かせます。
バックアップキャリアを通じて、その価値を最大限に引き出し、理想的な職場への転職を実現しましょう。

30代からの最短合格勉強法
30代の社会人が効率よく簿記3級に合格するためのステップをご紹介します。
必要な勉強時間の目安
簿記3級の合格には、平均的に80〜100時間の学習時間が必要と言われています。ただし、30代の社会人の場合、ビジネス経験があるため、理解が早く、60時間程度で合格できたという事例も少なくありません。
おすすめの勉強法
- テキストと動画の併用
- 基本テキストで概念を理解
- 動画で理解を深める
- 問題集で実践力を養う
- デジタルツールの活用
- iPadなどのタブレットでのノート取り
- スキマ時間を活用した学習アプリ
- オンライン模試の活用
- 効率的な学習スケジュール
- 試験日を先に設定し、逆算して計画を立てる
- 理解できない箇所は繰り返し学習
しっかりと計画を立てれば3週間で取得することも可能です。具体的なスケジュールについてはこちらの記事をどうぞ。
学習のポイント
簿記3級の学習では、以下の点に注意すると効率よく理解が進みます:
- 仕訳のパターンを覚える: 簿記の基本は「仕訳」です。典型的なパターンを繰り返し練習しましょう。
- 用語の意味をしっかり理解する: 「減価償却」「売掛金」など、用語の意味を正確に理解することが重要です。
- 試算表や精算表の作成手順を身につける: 手順通りに解けば必ず答えが出せるよう、手順を体に染み込ませましょう。
- 過去問を繰り返し解く: 本番と同じ形式の問題に慣れることで、試験への不安が軽減します。
簿記3級から先の道筋
簿記3級取得後のキャリアパスについても考えておくと、モチベーション維持につながります。
キャリアアップの道筋
- 簿記2級へのステップアップ: 簿記3級取得後は、簿記2級の取得を目指すと、さらに転職や昇進のチャンスが広がります。簿記2級になると、求人数は跳ね上がり、転職のチャンスも拡がります。
- 専門性の確立: 経理職や会計事務所での経験を積み、税務や会計の専門家としてのキャリアを築けます。
- 資格の複合化: FP(ファイナンシャルプランナー)など、関連資格を取得することで、さらに市場価値を高められます。
年収アップの可能性
簿記のスキルと実務経験を組み合わせることで、年収アップの可能性が広がります。下記は一例です:
- 簿記3級のみ:400万円〜450万円
- 簿記2級+実務経験1〜2年:450万円〜500万円
- 簿記1級/税理士科目合格+実務経験3年以上:500万円〜600万円以上
ただし、年収は勤務地や企業規模、業績によっても大きく変わります。
まとめ:30代からの簿記3級取得が人生を変える
30代からの簿記3級取得は、決して遅いスタートではありません。むしろ、社会人経験を活かして効率的に学習し、資格取得後のキャリアに直結させることができる絶好のタイミングと言えるでしょう。
- 短期間で取得可能:3週間の集中学習で十分に合格可能
- 転職に有利:会計事務所や経理職への転職の足がかりに
- 未経験からのスタートも可能:特に会計事務所は未経験者の採用に積極的
- 将来の選択肢が広がる:簿記2級、税理士など、さらなるステップアップも視野に
「30代から新しいことを始めるのは遅い」という考えは捨て、今こそ一歩を踏み出してみませんか?簿記3級の取得は、あなたのキャリアに新たな可能性をもたらすでしょう。
「30代で簿記3級に挑戦してみたい」「簿記の勉強を始めたいけど何から手をつければいいかわからない」という方は、まずは無料のCPAラーニングに登録して、毎日少しずつでもテキストを読んだり、動画を眺めたりすることをおすすめします。人間の脳は最初の一歩の抵抗は大きいですが、一度やり始めると、続けやすいようになっています。まずは少しでもいいのでスタートさせてみましょう。

小さな一歩が、大きな変化の始まりです。ぜひ、勇気を持って踏み出してみてください!
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