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簿記3級でつまずくポイントを徹底解説!

簿記3級
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はじめに:簿記3級に挑戦する方へ

簿記3級の勉強を始めたけれど、なかなか理解が進まないと悩んでいませんか?

仕訳の考え方が分からない

勘定科目が覚えられない

試験時間が足りない

など、さまざまな壁にぶつかっていることでしょう。

簿記3級は経理の基本スキルを証明できる人気の資格ですが、初学者にとっては専門用語や独特の考え方に戸惑うことも多いものです。

この記事では、多くの受験生がつまずくポイントとその対策をご紹介します。

簿記3級受験者が直面する壁

「仕訳」の基本概念が理解できない

簿記の基本である「仕訳」は、多くの初学者がつまずく最初の関門です。

「借方」「貸方」という言葉自体になじみがなく、どちらにどの勘定科目を記入すべきか混乱してしまいます。

特に「借方=左側」「貸方=右側」という機械的な暗記だけでは、応用問題で必ずつまずきます。

複式簿記の考え方が身につかない

複式簿記は「取引には必ず2つ以上の側面がある」という考え方に基づいています。

例えば、現金で商品を購入した場合、「商品が増える(借方)」と同時に「現金が減る(貸方)」という2つの側面があります。

この「1つの取引を2つの側面から捉える」という考え方に慣れないと、正しい仕訳ができません。

勘定科目の区別がつかない

簿記3級では多数の勘定科目を覚える必要があります。

「未払金」と「買掛金」、「前払費用」と「前払金」など、似たような名前の勘定科目の違いを理解することに苦労する方が多いです。

また、各勘定科目が資産・負債・純資産・収益・費用のどれに分類されるのかを正確に把握することも重要です。

決算整理仕訳が複雑で理解しづらい

試験の第3問で出題される決算整理仕訳は、期中の通常の仕訳と異なるルールがあり、初学者にとって非常に難しいポイントです。

減価償却、貸倒引当金、有価証券の評価替えなど、特殊な処理が求められます。

試験時間が足りない

簿記3級の試験時間は120分ですが、初めて受験する人は時間配分に苦労することが多いです。

特に第3問の財務諸表作成問題は時間がかかるため、第1問、第2問で時間を使いすぎると、最後まで解き終わらないケースがよくあります。

それぞれの壁を攻略するための具体的方法

「仕訳」の本質を理解する方法

【解決策】貸借対照表と損益計算書をイメージしながら考える

仕訳を単なる「左右の振り分け」と考えるのではなく、常に貸借対照表(B/S)と損益計算書(P/L)の構造を頭に思い浮かべましょう。

  • 資産の増加・負債の減少・費用の発生 → 借方(左側)
  • 資産の減少・負債の増加・収益の発生 → 貸方(右側)

【実践例】 「商品10,000円を掛けで購入した」という取引では:

  1. 「商品が増えた」→ 資産の増加 → 借方に「商品 10,000」
  2. 「代金を後で支払う約束をした」→ 負債の増加 → 貸方に「買掛金 10,000」

このように取引の本質に立ち返って考えることで、正しい仕訳ができるようになります。

複式簿記の考え方を身につける方法

【解決策】日常生活の中の「取引」を簿記の目で見る習慣をつける

普段の買い物や支払いを簿記の観点から考えてみましょう。例えば:

  • コンビニでお菓子を500円で買った → 「食費(費用)が増えて、現金が減った」
  • 給料日に20万円が振り込まれた → 「預金(資産)が増えて、給料(収益)が発生した」

こうした日常の出来事を簿記の言葉で説明する練習をすることで、複式簿記の考え方が自然と身につきます。

勘定科目を効率的に覚える方法

【解決策】分類して関連づけて覚える

勘定科目をただ暗記するのではなく、性質ごとに分類して覚えましょう。

資産の勘定科目:現金、当座預金、売掛金、商品、前払費用など 

負債の勘定科目:買掛金、短期借入金、未払金、前受金など

特に間違えやすい勘定科目の区別:

  • 「買掛金」は商品の仕入れに関する債務
  • 「未払金」は商品以外の債務(備品購入や経費の未払い)
  • 「前払費用」は費用の前払い(来月分の家賃を今月払うなど)
  • 「前払金」は商品や固定資産の前払い

似た名前の勘定科目はセットで覚えるとよいでしょう。例えば「前払費用と前受収益」「未払費用と未収収益」はそれぞれ対になる概念です。

決算整理仕訳をマスターする方法

【解決策】基本パターンを押さえる

決算整理仕訳は、以下の基本パターンを確実に押さえましょう:

  1. 減価償却:(借)減価償却費 ××× / (貸)減価償却累計額 ×××
  2. 貸倒引当金:(借)貸倒引当金繰入 ××× / (貸)貸倒引当金 ×××
  3. 消耗品の未使用分:(借)消耗品費 ××× / (貸)消耗品 ×××
  4. 前払費用の経過分:(借)支払家賃 ××× / (貸)前払費用 ×××
  5. 未払費用:(借)支払利息 ××× / (貸)未払費用 ×××

決算整理仕訳は、「期間損益計算」という考え方がベースになっています。その期に発生した収益・費用を正確に計算するための処理だと理解すれば、なぜこのような仕訳が必要なのかが分かるようになります。

試験時間内に解き終える方法

【解決策】時間配分と解答の優先順位を決める

120分の試験時間を以下のように配分することをおすすめします:

  • 第1問(仕訳問題):35分
  • 第2問(補助簿・勘定記入):25分
  • 第3問(決算・財務諸表):55分
  • 見直し:5分

特に第1問は得点源になるので、確実に取りたい問題を先に解いていきましょう。分からない問題に時間をかけすぎず、いったん飛ばして後で考えるという戦略も有効です。

過去問や模擬試験を解く際は、必ず時間を計りながら解答する習慣をつけましょう。最初は時間内に解き終わらなくても、繰り返し練習することで徐々にスピードが上がっていきます。

初学者がよく間違える10のポイント

簿記3級を学ぶ上で、特に注意すべきポイントをまとめました。これらは多くの受験生が間違えやすい項目なので、しっかり覚えておきましょう。

  1. 他人振り出しの小切手は「現金」として処理する
  2. 自分振り出しの小切手が戻ってきたら「当座預金」の減少として処理する
  3. 買掛金は商品のみに使い、備品などは「未払金」で処理する
  4. 貸倒引当金は資産のマイナス項目(控除項目)である
  5. 前払費用は「資産」、前受金は「負債」である
  6. 減価償却費は「費用」だが、減価償却累計額は「資産のマイナス」である
  7. 商品の値引きと返品は区別して処理する
  8. 消費税は勘定科目ごとに処理するのではなく、仮払消費税・仮受消費税として別途記録する
  9. 期末商品棚卸高は「繰越商品」ではなく「商品」という勘定科目を使う
  10. 貸借対照表と損益計算書の「締め切り」方法が異なる

合格までの学習計画

簿記3級の学習は、段階を踏んで進めるとより効率的です。

良質な教材を使い、しっかりと計画することで3週間程度の期間で合格することが可能です。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ:簿記3級合格のための3つのポイント

  1. 基本に忠実に:仕訳の基本原則を徹底的に理解し、暗記に頼らない学習を心がけましょう。
  2. 反復練習で定着させる:簿記は「知識」よりも「スキル」です。何度も問題を解くことで、自然と身につきます。
  3. つまずいたら立ち止まって原理原則に戻る:分からない問題に遭遇したら、簿記の基本原則(複式簿記の考え方、資産・負債・純資産・収益・費用の5つの要素)に立ち返って考えましょう。

簿記3級は、初学者にとっては確かに難しい壁があります。

しかし、つまずくポイントを理解し、適切な対策を行えば、必ず乗り越えられます。

この記事で紹介した方法を実践して、ぜひ簿記3級合格を勝ち取ってください!

簿記の学習は、単なる資格取得だけでなく、ビジネスや家計管理にも役立つ実践的なスキルです。簿記3級合格をステップに、さらに上のレベルを目指していきましょう!

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