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電験三種(第三種電気主任技術者試験)とは?独学で取得可能?申込み方法、難易度などを解説!

kurupanです。

本記事では安定した市場ニーズから大人気の資格、電験三種について解説します。

おすすめテキスト、問題集についてはこちらの記事をどうぞ。

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電験三種とは?

電験の正式名称は電気主任技術者といいます。

電気設備・保安の監督のための資格です。電気は現代社会にとってなくてはならないインフラです。(自分の家や職場が数日停電になると想像するだけでも恐ろしいですよね。)

よって、その安定のため、事業用電気工作物の設置者には、電験の資格保有者を専任しなければならないことが法律で定められています。

電気設備の保安業務は電気主任技術者独占業務です。電気設備がある限り、必ずニーズがある資格です。

電験は対象となる電気工作物の範囲によって、第一種〜第三種に分類されています。

第三種の対象は「電圧が5万ボルト未満の事業用電気工作物(出力5千キロワット以上の発電所を除く)」です。第二種、第一種になるにつれて、対象の電気工作物の範囲が増えていきます。

電験三種は電気技術者の登竜門的な資格なのです。

資格保有者の市場ニーズはあるのか?

電気工作物を扱う事業者は必ず配置する必要があるため、電験三種はさまざまな業種で必要とされています。特に建設業、ビル管理会社、インフラ関連の業種では強いニーズがあります。

年々、電気工作物が増えていくこともあり、電気主任技術者は不足が懸念されています。「電気保安人材・技術ワーキンググループ」によれば、「2030年には電気主任技術者が2000人以上不足する」と予測されています。

資格保有者の取り合いが発生しているので、高い報酬を期待できます。キャリアアップになる資格、というわけです。

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電気工事士との違いは?

電気主任技術者電気工事士とでは役割が異なります。

電気主任技術者

電気設備の保安監督業務の役割を担います。電気設備の管理や保守管理が主な業務です。

電気工事士

実際に現場で設備工事を行う役割です。電気配線の設計・施工や、配電盤・各種電気設備の設置などを行います。

電気工事士のほうが試験難易度が低いので、先に電気工事士を取得してから、電験にチャレンジするのもありですね。

電気工事士に関する記事はこちら↓

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どんな人におすすめ?

キャリアアップをしたい方(建設業・管理会社・インフラ関連で働きたい方)

前述したように、建設業・管理会社・インフラ関連企業は電気工作物を扱うことが多いため、電気主任技術者を強く求めています。これらの企業に転職してキャリアアップを目指す場合は、この資格が役に立ちます。

資格手当がある会社に勤めている方

この資格を持っていないと、電気工作物を扱えないため、会社としても資格保有者を確保しておきたいのです。そのため、電験三種を取得した方に資格手当を設定している会社もあります。手っ取り早く収入アップを目指せます。自分の会社に資格手当制度がないか、確認してみましょう。

独立を目指したい方

電気主任技術者が一定の要件を満たすと、電気管理技術者という個人事業主として独立することができます。個人事業主として、ビルオーナーなどの事業者と契約を結べるわけです。人生100年時代ですから、会社に頼らずに独立して生きていくスキルを身につけることは重要です。電気主任技術者は独立を目指す方にもおすすめできる資格です。

試験内容は?

筆記試験のみです。4科目あります。5肢択一のマークシート方式です。

科目名出題範囲試験時間

問題数・配点

理論電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測に関するもの90分A問題14問×各5点
B問題3問(選択問題含む)×各10点
電力発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料に関するもの90分A問題14問×各5点
B問題3問×各10点
機械電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理に関するもの90分A問題14問×各5点
B問題3問(選択問題含む)×各10点
法規電気法規(保安に関するものに限る)及び電気施設管理に関するもの65分

A問題10問×各6点
B問題3問×各13~14点

合格基準は?

決まっていませんが、例年、6割正答で合格となります。4科目すべて合格すれば資格取得となります。

科目合格制度

4科目すべてではなく、一部の科目にのみ合格した場合は、科目合格となります。以降2年間は申請により合格した試験が免除されます。

つまり,3年以内に4科目全てに合格すればOKです。

受験資格は?

受験資格はありません。どなたでも受験することができます。

ニーズの高い業務独占資格でありながら、どなたでも受験できるのは素晴らしいですね。

難易度・合格率は?独学で取得できる?

直近の合格率は以下のとおりです。2022年から年2回実施になりました。

年度申込者数合格率
2018年619419.1%
2019年592349.3%
2020年554089.8%
2021年5368511.5%
2022年上期456958.3%

例年合格率は10%前後です。難易度は高いですが、独学でも取得できる資格です。ただし、試験範囲が広く、長期間の受験勉強となるため、自己管理力、計画力が必要です。

独学での取得が難しそうであれば、カリキュラムを組んでくれるユーキャン などの通信講座を利用するのもありです。勉強計画を立ててくれる上、テキストも選ぶ必要がないため、勉強だけに集中することができます。WEB学習でスキマ時間を活用しやすいのもいいですね。

過去問は?

公式HPで過去問題を解くことができます。試しに一年分解いてみましょう。

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どうでしたか?解けましたか?おそらく難しいでしょう。

今は解けなくても構いません。重要なことは、合格に必要な学力と現状の自分の学力の差を把握することです。言い換えれば、自分の目的地の位置と自分の現在地の距離を把握すること、と言っても良いでしょう。これを把握することで、合格するまでに埋めなければいけない差・取らなければいけないルートを把握することができます。

目的地までの道筋を把握できていない人は目的地に達することはできません。まずは自分の現在位置を知るために過去問題を解きましょう。

申し込み方法は?

申込み方法にはインターネット申請申込みと郵送申し込みがあります。

手間がかからないインターネット申請がおすすめです。

公式HPの受験案内を参考に申し込みましょう。

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受験料は?

インターネット申込みの場合、受験料は7700円です。

郵送申し込みの場合は8100円なので、受験料節約の観点からもインターネット申込をおすすめします。

まとめ

本記事では、電験三種(第三種電気主任技術者)試験について解説しました。

電験三種は人材不足が続いています。市場価値を高めたい方は、ぜひチャレンジしてみてください!


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