kurupanです。
本記事では土木・建設業界に欠かせない資格、発破技士について解説します。
テキスト・問題集についてはこちらの記事をどうぞ。
発破技士とは?業務内容は?
発破技士資格は、採石現場や建設現場などで発破を行う際、穿孔(せんこう)、装填、結線、点火などの業務に従事することができる資格です。
発破とは、火薬類を利用して建築物や船舶などの人工構造物を破壊したり、山(岩)を破砕したりする行為全般を指します。物体を破壊するための爆破、と考えていただいて問題ありません。
重機などで破壊できない場合は、発破により破壊することになります。土木現場や建設現場で活躍できる資格です。
発破業務は発破技士以外に、火薬類取扱保安責任者、鉱山保安技術職員が従事することができます。
受験資格は?
受験に必要な資格はありません。どなたでも受験することができます。
免許の交付について
発破技士試験の受験に必要な資格はありませんが、発破技士免許の交付には、筆記試験の合格に加え、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- 大学、高等専門学校、高等学校、中等教育学校で応用化学、採鉱学、土木工学に関する学科を専攻して卒業し、その後3か月以上発破業務についての実地修習を経た者
- 発破の補助作業業務に6か月以上従事した経験を有する者
- 厚生労働大臣が定める発破実技講習の修了者
どんな人におすすめ?
建設業界でのキャリアアップを目指したい方
発破技士は建設現場や土木現場で活躍できる
丁寧な仕事が好きな方
発破作業は危険物を取り扱うため、丁寧な仕事が要求されます。丁寧・几帳面な市議とが得意な方におすすめです。
試験内容は?
筆記試験のみです。五肢択一形式です
科目 | 出題数(配点) | 試験時間 |
---|---|---|
発破の方法 |
10問(50点) |
2時間 |
火薬類の知識 |
5問(30点) |
|
火薬類の取扱い |
5問(20点) |
※ 火薬類の知識、火薬類の取扱いが科目免除された場合、試験時間は1時間となります。
合格基準は?
以下の2点をどちらも満たすことで合格となります。
- 科目ごとの得点が40%以上
- 合計点が60%以上
科目免除
発破技士試験には科目免除制度があります。
導火線発破技士または電気発破技士の免許を持っている方は、受験申請時に一部免除の申請を行うことで、筆記試験の火薬類の知識、火薬類の取扱いが免除されます。
難易度・合格率は?独学で取得できる?
直近の合格率は以下のとおりです。
年度 | 受験者数 | 合格率 |
---|---|---|
令和元年度 | 458 | 59.5% |
令和2年度 | 336 | 67.0% |
令和3年度 | 468 | 67.9% |
例年、合格率は60〜70%程度です。
必要な勉強時間は10~20時間と言われています。
独学でも取得できる資格です。
過去問は?
公式HPで過去問題を解くことができます。試しに1回分解いてみましょう。
どうでしたか?解けましたか?おそらく難しいでしょう。
今は解けなくても構いません。重要なことは、合格に必要な学力と現状の自分の学力の差を把握することです。言い換えれば、自分の目的地の位置と自分の現在地の距離を把握すること、と言っても良いでしょう。これを把握することで、合格するまでに埋めなければいけない差・取らなければいけないルートを把握することができます。
目的地までの道筋を把握できていない人は目的地に達することはできません。まずは自分の現在位置を知るために過去問題を解きましょう。
申し込み方法は?
公式HPの下記のページの「労働安全衛生法に基づく免許試験」の欄でわかりやすく解説されています。この手順通りに申し込みしましょう。
まとめ
本記事では、発破技士試験について解説しました。
しっかり勉強すれば合格できる資格です。ぜひチャレンジしてみてください!
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