高圧室内作業主任者とは、労働安全衛生法に基づく作業主任者の一つであり、高圧室内作業主任者免許を受けた者の中から事業者により選任される人のことです。
この記事では、高圧室内作業主任者の役割、試験内容、試験の申込方法などについて詳しく解説します。
おすすめテキストについてはこちらの記事をどうぞ。
高圧室内作業主任者とは何か
高圧室内作業主任者の定義
高圧室内作業主任者とは、高圧室内作業(潜かん工法その他の圧気工法により、大気圧を超える気圧下の作業室またはシャフトの内部で行う作業)において、高気圧障害を防止する直接責任者として作業方法の決定、作業者の指揮などの職務を担う資格です。
高圧室内作業主任者の役割
高圧室内作業主任者の役割は、高気圧障害を防止するために、作業方法の決定や作業者の指揮をすることです。高気圧障害を防止するためには、適切な作業方法が必要です。そのため、高圧室内作業主任者が作業方法を決定し、作業者を指揮することが重要なのです。
高圧室内作業主任者試験の試験内容・合格率
試験内容
すべて五肢択一式です。試験時間は4時間で、以下の4科目があります。
- 圧気工法 – 10問(30点)
- 送気及び排気 – 10問(25点)
- 高気圧障害 – 10問(25点)
- 関係法令 – 10問(20点)
以前は2時間ずつ、午前と午後に分かれていましたが、現在は4時間1回の形式に変更されています。集中力も試されます。
合格基準
合格基準は各科目ごと最低4割、全体で6割(40問中24問)以上の正解率です。
過去の合格率
高圧室内作業主任者試験の合格率は60〜80%程度です。
実施年 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
2021年 | 73人 | 54人 | 74% |
2020年 | 109人 | 71人 | 65.1% |
2019年 | 89人 | 60人 | 67.4% |
2018年 | 115人 | 81人 | 70.4% |
2017年 | 82人 | 71人 | 86.6% |
しっかり勉強すれば、取得できる資格です。
合格基準
合格基準は各科目ごと最低4割、全体で6割(40問中24問)以上の正解率です。
高圧室内作業主任者資格を取るメリット
労働安全衛生法において、高圧室内での送気や排気などを行うため、事業者は高圧室内作業主任者を選任することを義務付けられています。
すなわち、高圧室内作業主任者は必置資格(事業をする上で必ず保有者がいなければならない資格)です。
よって、必ず一定の市場ニーズが存在します。高圧室内作業主任者資格を取得することで、自分の市場価値を高めることができます。
向いている人
高圧室内作業主任者に向いている人は、注意力と集中力があり、冷静に判断する能力がある人です。
高圧室内作業主任者は、高気圧の作業室の内部において、高気圧障害を未然にふせぐための作業方法を指揮したり、室内の圧力を適切に維持する必要があります。そのため、注意力と集中力を持って仕事が出来る人に向いています。
受験資格
高圧室内作業主任者の試験は、年齢や学歴、実務経験に関係なく受験することが可能です。
過去問
公式HPで過去問題を解くことができます。試しに1回分解いてみましょう。
どうでしたか?解けましたか?おそらく難しいでしょう。
今は解けなくても構いません。重要なことは、合格に必要な学力と現状の自分の学力の差を把握することです。言い換えれば、自分の目的地の位置と自分の現在地の距離を把握すること、と言っても良いでしょう。これを把握することで、合格するまでに埋めなければいけない差・取らなければいけないルートを把握することができます。
目的地までの道筋を把握できていない人は目的地に達することはできません。まずは自分の現在位置を知るために過去問題を解きましょう。
申し込み方法
公式HPの下記のページの「労働安全衛生法に基づく免許試験」の欄でわかりやすく解説されています。この手順通りに申し込みしましょう。
郵送での請求の場合、返信用郵送料金分の切手を貼った宛先明記の返信用封筒(角型2号封筒 縦34cm、横24cmの大きさ)を同封する必要があるので、準備しておきましょう。
まとめ
本記事では高圧室内作業主任者について解説しました。
高圧室内作業主任者とは、労働安全衛生法に基づく作業主任者の一つであり、高圧室内作業主任者免許を受けた者の中から事業者により選任される人のことです。
高圧室内作業主任者は、労働安全衛生法に定める高圧室内において送気や排気などを行うため、事業者は高圧室内作業主任者を選任することとしています。
高圧室内作業主任者試験の受験資格は特にありません。誰でも受験することができます。
必置資格であり、市場価値を高められる資格です。ぜひチャレンジしてみてください。
Q&A
Q1: 高圧室内作業主任者とは何ですか?
A1: 高圧室内作業主任者とは、労働安全衛生法に基づく作業主任者の一つであり、高圧室内作業主任者免許を受けた者の中から事業者により選任される人のことです。
Q2: 高圧室内作業主任者試験の受験資格はありますか?
A2: 高圧室内作業主任者試験の受験資格は特にありません。誰でも受験することができます。
Q3: 高圧室内作業主任者試験の申込時に注意することはありますか?
A3: 高圧室内作業主任者試験の申込時には、本人確認証明書の添付が必要です。
コメント